変若水で泳ぐ山姥の日記

をちみずでおよぐやまんばのにっき

美濃国一宮、南宮のふいご祭

11月8日、南宮大社のふいご祭を見に行ってきました。岐阜県垂井町にあるこの神社は、鉱物神の金山彦を祀る美濃国の一宮です。

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古代「東国」の切っ先の地。この南宮から、二宮である伊吹神社、三宮である多岐神社、そして多度大社まで、古代製鉄の歴史を理解するためにもとても大事な場所です。

 

全国から鉱業や金属加工業関係者が集まるというこのふいご祭(金山祭)に、ずっと行きたい行きたいと思っていて、でも去年は野暮用で行けなくなって残念な思いをしました。

 

 念願かなって、今年、ようやく。

 

儀式の始まる一時間以上前に到着したけれど、すでに数人のカメラマンたちが撮影ポイントを狙って場所取りしています。

 

お世話になっている神職様にご挨拶をし、参拝を済ませてから、私も負けじと場所取り(^^)

 

儀式の始まりを待つ間、写真愛好家のおじさん達と仲良くおしゃべり。

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ちなみに「ふいご」とは、風を送る道具のことで、フクベ(ひょうたん)と語源が同じと言われています。

 

フクベは吹部、伊福部氏、伊吹、五百旗頭とも通じます。

 

「ひょうたんからコマ」

 

ということわざは、ひょうたん(フクベ=ふいご)=「風」が火を起こし製鉄を可能とし、結果として駒(白馬=軍事力、富)を得る

 

ことの比喩であり、まさに建部(タケルべ)として古くから軍事的な力を養う土地となり、王族から重要視されたこの土地の歴史を物語っている…

 

というのは、ひょうたんをシンボルに掲げる土地(養老)で生まれ育った私の熱い妄想です(^^)

 

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お目当ての儀式をベストポジションで鑑賞させていただき、ほんとうに素晴らしいひと時でした(^^)