変若水で泳ぐ山姥の日記

をちみずでおよぐやまんばのにっき

おだやかに まるく。 去る人。

恐れ やっかみの渦から飛んでくる

尖った意識が

 

真白な布を引き裂く

 

その布が、守ってくれていたことに

あとで気づいても遅いのである。

 

物事の本質が見えないほど愚かになったかつての若者よ

 

そうして思い通りに行った気になって満足か。

 

誰もいなくなって

鏡のように静まり返った手水舎にうつる自身の本性に狼狽する時が

いつかやって来るでしょう。

 

 

 

私はまるいところへ還ります

おだやかなるままに