変若水で泳ぐ山姥の日記

をちみずでおよぐやまんばのにっき

秋篠宮さまお誕生日、麒麟が来るまで。

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2020年11月30日 

今日は秋篠宮さま55歳のお誕生日、心よりお祝い申し上げます。

 

秋晴れ…というか11月最終日ですからもう冬ですね。良いお天気で工房から見る景色が清々しいです。

 

秋篠宮さまのお誕生日の記者会見のVTRをノーカットで拝聴しました。午前0時を過ぎた時点で…

 

というより週刊誌ではそれよりも前から情報ダダ漏れですが、マスメディアではほとんど眞子さま関連のところしかクローズアップされませんね(^^)

 

全体として殿下がどのような話題に触れられたのかはやっぱり知りたいなぁと思う秋篠宮さまファンのわたし。

 

印象深かったこと。

「個としての秋篠宮文仁は何も変わらない」…けれど「これからはここで(宮中三殿)で儀式をしていくのだなと」

とのお言葉。

 

弟宮としてお生まれになり、皇太子さま(陛下)とは違ったスタンスで何十年と過ごされ、時に親しみある距離感で公務をこなされてきたところで、さまざまな状況の変化により皇嗣となられることを受け入れられた(そうせざるを得ない)過程には大変なご葛藤もあられたことと想像します。

 

私たち一般人はなんでもたいてい自分で決めて実行できます。仕事が嫌ならやめればいいし、やりたいことはできます。自由です。

 

皇族は税金で生活してるから自由がなくて当然、と言う人もいますが、一般人でもある程度の高所得者でない限り、払う税金より、税金により生活を守られていることの方が多いはずです。学校も病院も、道路も水道も、ぜーんぶ自費だったら多分庶民は無理です。全くの自給自足暮らしができる逞しい民は別ですけどね。わたしは低所得なので、皆さんのおかげでなんとか生きてます、ありがとうございます(^^)

 

ちょっと外れましたね。

 

直接に天皇家をバッシングできないために、その次を継ぐお立場の方を攻撃してきたマスメディアのいつもの流れですが、秋篠宮家に対しても否定的に面白がる報道が増えました。そこにきて内親王さまのお相手のこともあり。

 

わたくしも若い頃、親が反対するような異性との付き合いがありました。どれだけ叱られても、諭されても、全く聞けなかった。否定されるほど、「彼のいいところは自分しか知らない」と余計に頑なになってしまいました。

 

結局は社会に出てから相手や自分の幼稚さに気がつき自然と嫌いになって別れるのですが(笑 あれから何人と付き合ったでしょうねぇ、数え切れませんよ(笑

 

ですので、本当に人のことは言えないのですが、その時の自分はただ幼く「愚か」でした。心配する親の気落ちも、呆れる周りの声も、結局は本人が失敗して気がついて納得するより仕方ないのでしょう。客観的に見れば「相応しくない」ことなど明白です。しかし本人の気持ちは変えられない状況。

 

世間が騒ぐ以上に当事者として相当のエネルギーを使って向き合われたであろう結果、今は何を言っても無駄だとやむなくあのようなご発言をされるに至ったのでしょう。というより、仕方がないわけです。

 

殿下がおっしゃるように、反対すれど本人たちの意思で入籍してしまうことは法律上可能。皇族でも憲法を逸脱する行為(他者が他者の結婚を阻む)はできないのですから。

 

秋篠宮さまを批判できる方は、よっぽど親や周りのアドバイスをよく聞き常識的な人生を生きていらっしゃったのだろうと思います。わたしはできません。ただ眞子さまに対しては、似た状況を起こした自分が未成熟で愚かであったことや相手もまた同じく浅はかであったと苦々しく思い出します。

 

秋篠宮さまはいつも原稿を読まれず記者にお答えになりますね。

 

それを、お人柄がわかって嬉しいなぁと思う反面、そんなに真摯にお答えにならなくても良いのになと思ったりします。

 

他の皇族の方でこのように語られる方はいらっしゃいません。おそらくもともとお話好きでいらっしゃるのと、兄上様の陛下がお立場上自由に発せられないこともあって国民にオープンな立場であらねばということもおありでしょうし、もちろん殿下にもこれだけは言っておきたいというような意思を示されたいお気持ちもあるのでしょう。

 

良し悪しですね。

 

良い時は良い風に必要以上に持ち上げられますが、今のようにひとたび反感を買う状況ができると、ちゃんとご自身で示されようとすればするほど揚げ足を取られて炎上の火種になってしまいます。どうかご心労で体調を崩されることだけはないようと祈ります。

 

さて、ゴシップはこの辺にして、殿下が青森県の和久井高校の快挙に触れられたのがとてもよかったですね。

 

会見を見るまで知りませんでしたが、ストックホルムで開催された青年水大賞で、古来より日本家屋に見られる土間等を作る技術、三和土(たたき、敲き土)から発想を得て海外の灌漑事業への活用を提案した高校がグランプリを受賞、素晴らしいことだなと。

 

日本の伝統的な技術や文化のこと、またそれをどのように継続して社会に役立てていくのか。知られていないけど大事なことをご公務や地方での見聞により深められ関係者を励まし、力付けられる、皇族の皆様にしかできないことです。

 

実際に何かの施策を動かしたり指示したりなど政治的な関わりはできないからこそ、実際に見て聞いて、こんなことがありましたよと話題に出される。

 

やんごとなきかたには、名前を挙げていただくだけで人々が勇気づけられる力がおありです。

 

麒麟が来る」で坂東玉三郎さん演じる高貴な正親町天皇が話題です。「(信長が)褒めて欲しそうだったから褒めてやった」の言葉にぞくっときた方が多かったようですが、それくらい影響力があることなんですよね。塀を立て直すお金はなくとも人を動かす威光。権力ではなく、権威、ですね。

 

そう思うと殿下はあまりお話しできなくなるお立場へとなっていかれるわけです。今の状況を見ているとその方が良いと。なのにやっぱりどこかでお声を聞いたり御姿を遠くからでも…と思ってしまうのはわたしの我がままですね(^^) ファンですからね(笑

 

しかしながらあまりにゴシップがひどいので、上皇様がご譲位される時の会見を思い出します。

 

「国民の民度により支えられてきた」

 

と。「民度」、大変重く響いたのを覚えています。今の世間はどうでしょうか?日本人の民度は高いのでしょうか。

 

常識がないと他者を糾弾する前に、日本の歴史を学んだり、自分の地域や身の回りにある価値ある事柄に目を向けて、優しく穏やかな感情を選び取ることをできている大人はどれほどいるでしょうか。

 

天皇家は「象徴」です。私たちの写し鏡です。だからこそ、一人一人がどうあるのか、が問われているのではないでしょうか。

 

麒麟が来るといいですね(^^)