変若水で泳ぐ山姥の日記

をちみずでおよぐやまんばのにっき

東から来た台風

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台風が来る前からわくわくして

いったい何がくるんだろう… と思っていた。

 

伊勢から出雲へ。そして厳島の祭を106年ぶりにお休みさせて

さらに九州へ。

平成最後の年に 西へ西へと帰ってゆくもの正体は…

 

台風が過ぎ去った今朝の空は、いつもと逆に風が吹き、山から這い上がる雲も
西向こうへ吸い込まれていく。

 

毎日養老山を見て、その奥から(西から)やってくる雲の流れで天気を知ったのに

 

今日は東から登る朝日と一緒にやって来る雲の流れを目で追っていた。

光る空に、浮かび上がる山並み。

 

あけの雲わけ うらうらと

 

大気は柔らかに満ち足りて、こんなにも日本が日本であることを感じる朝はなかった。

東からきたものの意味に気がついた。その、慈悲なる愛のあらわれように、感動で胸がいっぱいになる。

 

わたしたちがこれから見るものは そういうものになるだろう。