変若水で泳ぐ山姥の日記

をちみずでおよぐやまんばのにっき

ZOZO前澤さんとストラディバリウス

仕事帰りに道の脇から飛び出して来たのは茶色の野犬。バンビでもキツネでもなかった。

野犬なんて、それはそれでいまどき珍しい秋の夜。

 

世のゴシップからは距離をおきたいと思いながら思わず反応してしまった今日のニュース。

 

「ZOZOの前澤さん ストラドを購入」

と、もれなくあふれる批判的なコメントの数々。

「楽器は体の一部。本物だからこそ良い演奏家に…あんなタレントに渡したら価値が下がる。楽器に過酷すぎる」

おっしゃることは分からなくもないです。ものすごく厳重な管理のもと一握りの選ばれたプロのみが使用を許される。
それがストラドの常識であり、正当な在り方だからです。

 

でも。

 

世の宝、名器と歌われるバイオリンがあり、それは当たり前すぎる程「特別」で、普通の人が触れる機会はまず在りません。

世界中の子供達に「すばらしい音色をきかせてあげたい」

 

だけではなく、ぜひ、トップアーティストでなくても、アマチュアであっても、
なんならわたしみたいなへったくそなど素人にも(バイオリンを愛し大切にする気持ちがある人には)「実際にふれて弾いてみる機会」をつくって下さると嬉しいです(^^)

 

プロの演奏家に、突然「さぁこれで協力を…」は、それはそれでやりにくいかもしれませんもんね。普段こだわって使っている楽器が在るからなおのこと。

 

だからこそ、ふつうだったら絶対にあり得ない、まさかの、世界を旅しながら
触らせてもらえる、弾かせてもらえるストラド。スタンダードな使われ方からはずれた、「ぶっとんだストラド」が世の中に一本くらいあってもよくて、そこまでやってくれたら面白いな〜って
思っちゃいます(^^)

 

チャンスがあったら弾きたいか?

はい、弾きたいです(^^) おそれおおくとも、身分不相応でも、たとえ、一瞬でも弾いてみる事ができるなら、
想像するだけで感動です。

 

本当はそんな身近な使われ方をこそ、楽器も喜んでいるかも…な〜んて。

 

わたしにとっては、20年前に両親が買ってくれた35万円のバイオリンが宝物。素人庶民には十分ですが、まだまだ
ぜ〜んぜん歌わせる技量はともなっておりません。

 

それでも、ニュースになったストラドをとりまく関係者の皆様の益々のご活躍を心から楽しみにしております。