変若水で泳ぐ山姥の日記

をちみずでおよぐやまんばのにっき

世界のモノサシ。最強、三方五湖。

三方五湖へドライブ。

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何年振りだろうか、この美しい湖を見るのは。

 

久しぶりのケーブルカーで登るレインボーライン山頂公園は、オシャンティなテラスができていた。

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他にも、ブランコやハンモックがあったり、写真映えを意識した工夫が随所に。

管理に関わる人の、「努力をしようとしているのがわかる感じ」が好きだ。

 

昔ながらの「かわらけ」も、好き。もれなく投げる。

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三方五湖は素晴らしい。

 

美しい眺望は言うまでもなく、水辺にはたくさんの水鳥が遊び、観察を楽しんだり、味わいある古い船着場があったりする。

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8500年前のヒョウタンが出土した鳥浜貝塚遺跡の出土品が展示された若狭三方五湖縄文博物館があり、縄文ファン&ヒョウタン愛好家の胸を熱くする。

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実際のヒョウタンの展示はなかったものの、イネより古くから栽培されていた人類最古の仲良し植物である事実を改めて確認できて満足する。

 

「世界のモノサシ」となる水月湖の年縞の発見は、地層萌えするマニアの域を超えて世界中の研究者が注目する場所であるが、それを受けて「福井年縞博物館」もオープン。

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私が「水月湖の年縞」の存在を知ったのは数年前、岩石の専門家と考古学者が地元の古墳(象鼻山古墳群)に関しての研究を発表する小さなシンポジウムだった。

 

 湖の底に降り積もることでできた7万年を超える地層の縞模様は「年縞」と呼ばれ、そこに含まれる泥や花粉の分析をすることで、地上の植生や気象、火山・地震活動の状況を一年単位で知ることができる。

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ステンドグラスのように展示された地層の帯は圧巻で、古代から現代まで私たちがどのように地球と命を繋いできたのか解説する展示もわかりやすく、感動する。

 

この世界のモノサシが、世界中の歴史の謎を解き明かしていくであろうことを想像すると、猛烈に嬉しく楽しく、誇らしい。日本に生まれて良かった。本当に。

 

歴史の教科書では、今まで(ほぼ意図的に)スルーされてきた日本の縄文時代も鮮やかに蘇るかもしれない。いや、すでに無視できない事実が科学によって明かされつつある。

 

念願の若狭縄文博物館と、年縞博物館。ヒョウタンと縄文と水鳥と地層と美しい自然。大好物が目白押し。

 

これからも沢山の研究が世界からこの最強スポットへやってくるのだろう。

羨ましいぞ、福井!

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