変若水で泳ぐ山姥の日記

をちみずでおよぐやまんばのにっき

感動。ソフトピア現代アートツアー

数ヶ月前から準備してきた「ソフトピア現代アートツアー」を実施しました。

 

大垣市制100周年事業でもある「おむすび博2018」に乗っかりまして、現代アートの隠れたスポットであるソフトピアジャパンセンターを舞台に、建物内外にあるモニュメントや美術品を見てまわる企画です。

 

専門家としてメインガイドをお友達の美術講師、のぞみ先生にお願いし、私は施設管理事務所のスタッフとして時々小ネタを挟ませていただく感じでした。

 

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小ネタ話し中↑

 

作品の著作等の関係で、おおっぴらに作品群の写真をお見せすることはできませんが、一つ一つの作品に対して、作者の意図や見どころなどをわかりやすく説明をしていただき、これまで現代アートに対して持っていた「理解しにくいイメージ」を払拭し、とても親しみあるものとして捉える事ができました。

 

最後はソフトピアのサロンでのぞみ先生のたててくださったお抹茶と秋のお菓子でほっこり。

 

参加者の皆様にもとても喜んでいただき、ほんとうによい企画になりました。

 

実はここしばらく、自分の仕事に対して相当なストレスを感じていました。

 

それは、「利用者さんに本当に喜んでもらえる仕事、社会に対して意味があると実感できる仕事」をしたいのに、自分の実力不足からぜんぜんできていないという焦りでした。

 

NPOの代表で地元のまちづくりをしていた時は、大変なことも多くあり、それでも自分たちで現実を動かして行けている躍動感やライブ感がありましたが、今の職場は安定的です。

 

立派な県の施設、良い環境で働かせてもらってありがたいなぁ〜

 

…と思う一方で、もっともっとやりたい、でも簡単にはできないという葛藤。自分のしていることの意味がぼんやりしてどんどん自信を失って心がしぼんでゆく…。

 

そんな中開催したアートツアーは、久しぶりに自分の得意分野。「アートに詳しい」ということではなく、「素敵だな、面白いな、と思う自分なりの視点を人前で話す、伝える、またそのような機会を段取して実施する」という行為が、です。

 

のぞみ先生や皆様のおかげでプログラムがつつがなく終了し、片付け始めたところで、プレゼントをいただきました。

 

多田美波さんのガラスのお猪口。

 

多田さんの作品はソフトピアジャパンセンターにもあり、その関連でたまたまお猪口をお持ちだったのぞみ先生がお持ちくださったのですが、それにはこんな素敵な解説文が付いていました。

 

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なんだか、今の私の心の葛藤を知っているかのよう。

 

誰の心にも、人の役に立ちたい、喜んでもらいたいという普遍的で根元的な欲求と愛があって、それが萎縮してしまう時の息苦しさや、逆に、存分に発揮される時の輝き。

 

きっとなにかの計らいがあって、今日のアートツアーがあり、小さなガラスの輝きに癒される経験をできたのだろうと感じます。

 

私もこのお猪口のように、小さくてもキラキラ輝く事を忘れないでいたいと思います(^^)